1953年製Gibson Les Paul Goldtop Conversion

 



貫録とオーラが凄まじい、1953年製ギブソン レスポール ゴールドトップです。
元々は53年製ですからトラピーズテールピースでネック仕込み角は1°という仕様ですが、それを過去のオーナー様がネック仕込み角を変えずにチューンオーマチックに交換しているという状態でしたので、ネック仕込み角も54~59年同様の3°に変更しております。
テンション感なども含めた演奏性やサウンドを、よりROCKな方向に持っていくという目的です。
ネック仕込み角変更は一度ネックを取り外して挿し直すため、経験や技術がものを言う作業です。
 
今回はここから更に、ピックアップをP-90(ソープバー)からハムバッカーに変更します。 
上記のモディファイでサウンドやプレイアビリティにかなりご満足いただけたため、今度はピックアップをオリジナルのPAFに交換してみたい、というオーナー様のご意向です。
 

こちらは変更前のオリジナルのピックアップキャビティです。
 

当て木でキャビティをハムバッカーサイズに変更します。
 

 この角度からの写真ですと、ネックの仕込み角が3°になっているのがおわかり頂けると思います。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピックアップは、リアがGibson当時物のPAF、フロントは当工房で巻きましたオリジナルとなっておりおます。
ポット、スイッチ、配線材等はオリジナルのままです。
元々のP-90もとても素晴らしいサウンドだったのは言うまでもございませんが、ハムバッカーに変わったことによりネックの仕込み角も合わさってROCKな1本に仕上がりました。
 
ギタリストの宍倉聖悟さんに、演奏していただきました。